デミオのような国産コンパクトカーは他社に強力なライバル車が存在します。
そのような車と比較するには、デミオのスペックを並べて比較すれば一目瞭然です。
ただデミオの場合、ガソリン車とディーゼル車ではスペックがかなり異なります。
ガソリン車とディーゼル車のスペックや加速性能。
そしてライバル車との比較や乗り心地等も検証してみます。

デミオのスペックについて

まず、

『スペックとは何のことですか?』

という当然の疑問からお答えします。
スペックとは主要諸元と言って、デミオのボディサイズや車両重量、乗車定員やエンジン性能、燃費等の数値の事を指します。
主要諸元全てを比較すると大変な作業になるので、今回はデミオのエンジン性能を比較します。

エンジンの馬力とトルク、さらに車両重量が分かれば、加速性能も判断出来ます
今回は他社ライバル車との加速性能比較なので、その辺りに影響するスペックを比較してみます。

デミオのスペック表

デミオにはガソリンとディーゼルが存在します。
ガソリンとディーゼルでは性能が大きく異なるので、別々にスペック表を作成します。
まずガソリン車からです。
グレードは主要グレードの15Sツーリングです。

15Sツーリング XDツーリング
エンジン排気量 1496cc 1498cc
最大出力 11馬力/6000rpm 105馬力/4000rpm
最大トルク 11.4キロ/4000rpm 25.5キロ/1500-2500rpm
車両重量 1050kg 1130kg

エンジンの馬力とトルク、さらに車両重量が分かれば、加速性能を測る最も重要なスペックが判明します。

パワーウェイトレシオとトルクウェイトレシオです。

パワーウェイトレシオは1馬力辺りの車両重量。

トルクウェイトレシオはトルク1キロ辺りの車両重量です。

15Sツーリング XDツーリング
パワーウェイトレシオ 9.55kg/馬力 10.8kg/馬力
トルクウェイトレシオ 72.9kg/トルク 44.3kg/トルク

カタログスペックを比較すると、ガソリン車が有利に見えます。

ガソリン車のほうが馬力が高く、車両重量も軽いです。

パワーウェイトレシオでは、ガソリン車のほうが優れています。

ただこれがトルクウェイトレシオになると、ディーゼル車が圧倒的勝利になります。

ガソリンが72.9kgに対し、ディーゼルは44.3kgしかありません。

そして加速性能は最大出力より最大トルクのほうが重要です。

さらにここで比較するのは、最大トルクを発生している回転数です。

ガソリンの4000rpmに対し、ディーゼルは1500rpmから最大トルクを発生します。

デミオの場合、街乗りの実用域回転数は1500rpm前後になります。

ガソリン車は実用域からアクセルを踏み込んでエンジンを回し、4000rpmまで上げないと最大トルクは発生しません。

それに対しディーゼル車は実用域の1500rpmから最大トルクを発生します。

あらゆる面で比較すると、加速性能で優れているのはガソリン車よりディーゼル車になります。

他社とスペック比較をするデミオの代表はディーゼル車とします。

デミオのスペックをライバル車種と比較

ここでデミオと比較する他社ライバル車をピックアップします。

ガソリン車同士の比較であれば、同じようにガソリン車をピックアップするのが正当でしょう。

ただデミオはガソリン車よりスペックが優れるディーゼル車を代表にしました。

それなら他社ライバル車もスペックが優れるハイブリッド車を比較すべきです。

そこでライバル車は、

  • トヨタアクア
  • 日産ノートe-POWER
  • ホンダフィットハイブリッド

3台をピックアップします。

まずはこの3台のカタログスペック比較です

最初にトヨタアクアです。

アクアのグレードは、人気グレードのGとします。

次に日産ノートe-POWERです。

ノートe-POWERのグレードは、人気のe-POWERメダリストとします。

最後にホンダフィットハイブリッドです。

フィットハイブリッドのグレードは、ハイブリッドLホンダセンシングとします。

アクアG

エンジン排気量 1496cc+モーター
最大出力 74馬力/4800rpm
システム最大出力 100馬力
最大トルク 11.3キロ/3600-4400rpm
システムトルク 不明
車両重量 1090kg

ノートe-POWERメダリスト

エンジン排気量 1198cc(発電用)
最大出力 109馬力/300-10000rpm
システム最大出力
最大トルク 22.9キロ/0-5000rpm
システムトルク
車両重量 1230kg

フィットハイブリッドLホンダセンシング

エンジン排気量 1496cc+モーター
最大出力 110馬力/6000rpm
システム最大出力 137馬力
最大トルク 13.7キロ/5000rpm
システムトルク 17.3キロ
車両重量 1150kg

以上のようになりました。

見事に各車バラバラです。

しかも直接比較が難しいカタログスペックになっています。

ですがこれらを踏まえ、デミオとライバル車との加速性能を比較してみます。

ライバル車種と加速性能を比較

まず結果からお伝えします。

加速性能が優れている順のランキングですが、

1位  ノートe-POWER

2位   デミオ

3位  フィットハイブリッド

4位   アクア

となります。

1位はノートe-POWERです。

この車は特別で、電気モーターで走ります。

電気モーターは最大トルクを発進加速時に発生します。

しかもガソリン車やハイブリッド車では必要不可欠な変速機とトルクコンバーターを必要としません。

出力ロスが極めて少ないので、モーターパワーがダイレクトにタイヤに伝わります。

この加速性能は強烈の一言です。

車両重量は4車の中でもっとも重いですが、そんなハンデを打ち消すのが電気モーターの圧倒的なトルクです。

2位にデミオが入ります。

やはり強力なのはディーゼルエンジンの圧倒的な実用トルクです。

25.5キロという最大トルクは2500ccガソリンエンジン並です。

デミオのボディに2500ccエンジンを積んでいると想像してください。

走らないはずがありません。

3位にフィットハイブリッドが入ります。

ハイブリッド車にしてはエンジン出力もシステム出力も高いです。

燃費優先のハイブリッド車でも、やはりホンダ車なので走る楽しみがあります。

最大トルクはノートやデミオに比べて非力ですが、コンパクトカーとしては及第点以上です。

最下位がアクアになります。

これは車のキャラクターの差です。

いついかなる状況でも高燃費を要求されるのがアクアです。

アクセルを踏み込んで走っても、燃費が悪くなる走りをしても高燃費を出す車です。

その反面で、走行性能が犠牲になっています。

アクアに加速性能を求めてはいけません。

デミオの加速性能の評価

ライバル車と比較したデミオの加速性能は、とても優れています。

特にディーゼルエンジンの加速性能は格別です。

圧倒的なトルクで、軽量の車体をぐいぐい加速させます。

デミオのディーゼルなら、加速性能に不満は出ないでしょう。

さらにデミオは、6MTの設定があります。

ATより駆動効率の優れたMTであれば、加速性能はさらに増します。

それに加えてMTミッションを扱う走る楽しみが加わるので、走るのがとても楽しい車になります。

動力性能では不満が出ないデミオですが、乗り心地はどうでしょうか?

デミオの乗り心地はどう?

デミオの乗り心地ですが、グレードにより異なります。

国産コンパクトカーの場合、タイやサイズがスタンダードグレードで14インチ、上級グレードで15インチになる車が多いです。

1インチサイズアップすると走りの安定感は向上しますが、乗り心地が悪くなります。

それに対しデミオのディーゼルはスタンダードグレードで15インチ、上級グレードで16インチ採用です。

これはディーゼルエンジンの性能が優れていて速度域が高まるので、その対応措置です。

1インチ大きい分、乗り心地面では若干不利です。

それでもデミオはコンパクトカーレベルではとても優れたボディ剛性を持っています。

ボディ剛性が高いと、乗り心地が向上します。

それにより、1インチサイズアップの分をカバーしています。

コンパクトカーレベルでは、デミオの乗り心地は及第点レベルと言えます。

まとめ

デミオのスペックを国産他社ライバル車と比較しても、遜色はありません。

逆に優れている部分も多いです。

デミオは強力なライバル車と比較しても、負けない性能を持っています。

それに加えデミオ独特の個性もあるので、魅力的なコンパクトカーになっています。

マツダが自信をもって送り出す1台です。

 
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この記事を書いた人

いざ

甘いもの。新しいものが、好きで、新しく発売されたお菓子や、
限定とつく珍しいものにチャレンジするのが楽しみです。

コンビニで、そういったものを探すのが、密かに日課になっています。