ホンダの新型CR-Vにはガソリンモデルとハイブリッドモデルの2種類あります。

一見ハイブリッドがいいように思いますが、実際はどうなんでしょうか。

なんとなく、ハイブリッドがいいと思って選ぶと失敗してしまうかもしれませんよ。

今回は、新型CR-Vのガソリン車とハイブリッドの違いについて比較しながら解説していきたいと思います。

新型CR-Vのガソリンエンジン

引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/performance/driving/

まずは、新型CR-Vに搭載される2種類のエンジンのうちガソリンエンジンです。

 

新型CR-Vに搭載されるガソリンエンジンは、1.5Lガソリンターボエンジンです。

近年、日本ではダウンサイジングターボエンジンが採用されるようになってきていますが、欧州圏では、いち早くターボエンジンのダウンサイジング化が進んでいました。

ガソリンエンジンの特徴

新型CR-Vのガソリンエンジンは、193ps、最大トルク24.8kgmを発揮します。

0~100km/hに到達する時間は10秒で、高速道路走行時の合流も問題なくこなせます。

 

もちろん、市街地などで運転する分には全く不便を感じない性能があります。

新型CR-Vのハイブリッドエンジン

新型CR-Vに搭載されるハイブリッドエンジンは、「SPORT HYBRID i-MMD」というシステムです。

実はこのシステムは、他のホンダ車で採用されているシステムに近いんです。

オデッセイ、アコード、ステップワゴンにも搭載しているシステムと構成は同じです。

 

具体的には、SPORT HYBRID i-MMDの特徴は、走行モードが3つから選べる点にあります。

1.HYBRIDドライブモード

バッテリーだけの電力では足りないときに働くモードです。

エンジンの動力によって発電用モーターを回し、走行用モーターを駆動させます。

 

HYBRIDドライブモードは、日産が有するe-POWERに近いシステムです。

e-POWERといえば走行性能に定評がありますが、SPORT HYBRID i-MMDはそれと同様の走行性能を誇ります。

2.EVドライブモード

エンジン停止時に、バッテリーの蓄電だけでタイヤを回します。

3.エンジンドライモード

高速走行時に、エンジン出力を駆動輪に直結して走行します。

これは、高速域のモーターの駆動ロス防止になり、効率よくエンジン駆動に切り替えができます。

 

 

つまり、SPORT HYBRID i-MMDは、エンジンとモーターの良いとこどりしたシステムということです。

ガソリンとハイブリッドの比較

では、新型CR-Vのガソリンモデルとハイブリッドモデルを比較して、両車の違いを抑えましょう。

価格比較

まずは、価格をグレードごとに比較してみましょう。

【EX】
ガソリン:3,230,280円(2WD)、3,446,280円(4WD)
ハイブリッド:3,784,320円(2WD)、4,000,320円(4WD)

【ハイブリッド】
ガソリン:3,591,000円(2WD)、3,807,000円(4WD)
ハイブリッド:4,145,040円(2WD)、4,361,040円(4WD)

新型CR-Vでは、7人乗りモデルが追加されましたが、ハイブリッドモデルは5人乗りの設定しかありません。

そこで、5人乗りモデルで比較していきたいと思います。

 

肝心の価格差ですが、ハイブリッド車はガソリン車と比べて55万円以上も高いです。

当然ながら、ハイブリッド車のほうが高額となっています。

燃費比較

新型CR-Vのガソリンとハイブリッドの燃費を比較してみましょう。

ハイブリッド車の最大の特徴とも言えるのが低燃費でしょう。

【ガソリン】
JC08モード:15.8km/L

【ハイブリッド】
JC08モード:25.8km/L

 

ガソリンとハイブリッドの燃費が、10km/Lも差があるのは凄いですね。

ホンダのハイブリッドシステムの技術がそれだけ凄いということでしょうか。

 

もちろん、上記の燃費はカタログ掲載のものであり、実際の燃費とは異なります。

ただそれでも、燃費差が大きく変わることはないでしょう。

乗車可能人数比較

新型CR-Vのガソリンモデルとハイブリッドモデルの大きな違いのひとつが、乗車可能人数です。

 

ガソリンモデルは5人乗りシートと7人乗りシートの2種類から選択可能ですが、ハイブリッドモデルは5人乗りのみの設定です。

ファミリーカーとして使いたいけどミニバンは嫌だという方が、新型CR-Vの購入を考えるとなると、7人乗りモデルを選びたいところですよね。

 

ただし、新型CR-Vは、3列目シートの居住性があまり良くないのが残念なところです。

3列目シートは、大人が座るには窮屈な広さとなっています。

 

しかし、小さな子供が座ることを想定しているならば、特に問題はない広さがあります。

パワートレイン比較

最後は、パワートレインの比較です。

【ガソリン】
1.5L DOHC VTEC TURBO

【ハイブリッド】
2.0L DOHC i-VTEC+i-MMD

 

ガソリンモデルのパワートレインは1.5Lのターボエンジンです。

一方、ハイブリッドモデルは、2.0Lエンジン+モーター(2個)を搭載しています。

 

ガソリンモデルは、2.4Lエンジンを凌ぐ低速トルクを実現しています。

さすがターボ仕様といったところでしょう。

 

ハイブリッドモデルは、3.0L並みの加速を実現しています。

ハイブリッドモデルは動力源が複数あるので驚くほど加速性能が高く、ガソリン車を遥かに凌ぐとも言われています。

 

走行性能を重視している方は、ハイブリッドモデル一択と言えそうですね。

モード設定比較

ハイブリッドモデルだけが、スポーツモードを選べるんです。

引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/performance/driving/

ハイブリッドモデルには、スポーツモードと減速セレクターが備わっています。

 

スポーツモードはモーター特有の操る楽しさを味わえます。

伸びの良い加速で、アクセル操作のレスポンスが高いのもポイントです。

ハイブリッドモデルは走りを楽しみたい方向けでもあるのです。

減税対象比較

新型CR-Vのメリットは、低燃費と言うだけではありません。

ハイブリッドなら、減税対象になっています。

 

新型CR-Vのハイブリッドモデルは、「エコカー減税」「グリーン化特例」の対象車です。

減税額は、10万円程度も優遇されるんです。

 

ガソリン車については、エコカー減税ではありません。

この2つを比較したときの価格差は、45万円程度になります。

ガソリンとハイブリッドはどっちがおすすめ

比較内容をまとめてみると

  • 新型CR-Vをファミリーカーとして使うなら7人乗り可能なガソリンモデル
  • 低燃費重視ならハイブリッドモデル
  • 走行性能を重視するならハイブリッドモデル

ということになります。

新型CR-Vのガソリン車とハイブリッド比較まとめ

新型CR-Vのガソリンモデルとハイブリッドモデルの比較しました。

 

ガソリンモデルとハイブリッドモデル、それぞれに良いところも悪いところもあります。

重要なのは、自分が普段使うのに最適なのはどちらか?という視点を持つことです。

 

具体的には、ガソリンモデルは「7人乗りモデルが欲しい」、「走行性能はあまり気にしない」という方におすすめです。

一方の、ハイブリッドモデルは「5人乗りで十分」、「低燃費が良い」、「走行性能にこだわりたい」という方におすすめです。

何となくで決めてしまうと後悔しますので、普段の利用シーンをよく考えて決める方法がおすすめです。

 

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この記事を書いた人

サトC

車は好きだけど、基本的には、電車移動。

車の記事を書くたびに、車が欲しいと思いつつ・・・

そろそろ、本気で買います!!